2013年10月21日月曜日

病気でダウン

13日、日曜の夜から腸チフスと急性胃腸炎を同時に煩い、16日から入院、今日退院してきました。まだ胃が痛むけど今こうやって家のベッドの上でパソコンに向かって文字を書けている事に感謝。そして左手に点滴の針が無い事に感謝。
私の28歳の誕生日は病気と戦っていた。

予定していたプーケット~マレーシア~シンガポールの旅を全てキャンセルせざるを得なかった。残念だけど旅先で体調崩すより出発前に気付けて良かった。
この一週間つきっきりで看病&色々病院での雑用をしてくれた友達のアルには感謝しても感謝しきれない。

こんな風に病気になると、人生において大事なものがよりクリアに見えてくる。
朦朧とする意識の中で、長く過ごした病院のベッドの上で 普段考えない事を考える。
人生は長いけど、余計な事に気をとらわれていると 一番大事な事をできずに終わってしまう。一番大事な人との時間も削られてしまう。

活動の方は、すごくスローに進んでいます。
なんだかすごく忙しく毎日が過ぎていきます。睡眠時間を削るせいで睡眠不足だったなーと反省…。


今はとにかく早く良くなりたい。

2013年9月4日水曜日

一緒に時間を共有する

僕は顕微鏡を使ってはならない
(自分でひとつのプレパラートになって)
僕は望遠鏡を使ってはならない
(自分の脚で距離を消し)
僕は只生まれたての眼だけで見よう


谷川俊太郎の私の大好きな詩のうちのひとつ。


今、疲れているけど頑張ってブログを書く。
分からない事が沢山だ。私はもっと フィリピン人の気持ちについて勉強するべきだった。
振り出しに戻ろう。

とにかく前回のブログにも書いたとおり、この島の人が協力的でない事に悩んでいた。
動機付けは”お金”では足りないという事実にぶつかり、どう打開すれば良いか、ヒントを得る為
とにかく自分の足でその答えを探す為にオフィスを飛び出す。
 って書いていて冒頭のこの詩を思い出した。
何かを求めたら、それが物質的なものでなくても そこ(答え)までの距離は自分のこの足で消すしかないんだとしみじみ思う。

JICAボランティアメンバー同士で近所地域内の新メンバー歓迎会があった。そこで先輩の話を聞く。

近くの街で活動しているオーストラリア人のボランティアに相談しに行く
フィリピンでビジネスを立ち上げた経験のあるフィリピン人に相談する
今は友達となった現地語の先生だった人に会いに行って相談する。

それで、色んな事が見えて来た。
私は間違ったアプローチの仕方をしていた事。
今回分かった事実

1、彼らにとってお金は3食食べる為のものであり、それさえ手に入っていればそれ以上のお金には興味が無い。
2、友達や家族の繋がりが大事。彼らと友達になる為に定期的に(一日おきなど)彼らと一緒に過ごす事で後々協力してもらえるようになる
3、臨時収入、永続的でない仕事だと思うと後回しにされる。ずっと続く収入源になると分かってもらう為のビジュアル的なプレゼンや、話が必要。
4、彼らにとって「デザイナーに与えられたデザインを頼まれたから作った」とではなく「自分達(コミュニティー)のオリジナル商品の開発をボランティアが手伝っている、全ては自分達の企画・デザインである」と思ってもらえるようにする

前にも聞いたような内容だけど、全然できて無かったなーと反省…。
私なりに彼らの技術をリサーチして、マーケットと消費者のニーズも考慮した上で
デザインを提案したつもりだったけど…
 コミュニティーの人にとってはデザインの良し悪しなんかどうでも良いし興味が無い。それよりもプロセスや気持ち、達成感、”自分の商品”という愛情・・・といったものの方が大事。

振り出しに戻ろう。
とにかく何も無くても通うんだ。片道1時間近くかけて。
紙とペンだけ持って、彼らとお喋りをしながら 何か書いたり
編み方を教わったり
そうやって ”油を売る、無駄話をする事” が必要だったんだ…。

私のデスクの置いてあるオフィスの受付の女の子の言葉を思い出す
「私にとってお金はただの紙切れでしかない。お金をくれる人よりも私は私と一緒に時間を共有してくれる人が大事」
・・・・・
 大事な時間の使い道を、あなたと一緒にいる事に費やす事を選ぶ。これって確かに一番の愛情表現だよなってしみじみ思う。

2013年8月29日木曜日

セブ島へ ギマラスでのもの作り

今月の新作はTシャツです。
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今月はセブ島へ。スキューバダイビングをしに来ていた姉に会う。それからファッション業界を覗く。

姉とはボホールへ。久しぶりだったから積もる話が沢山!
 本当に人との出会いに恵まれています。
姉が日本に帰ってからはフィリピン人の友達に連れられセブ島のファッションスクールにお邪魔し、撮影現場に立ち会ったり
アーティストの集まるカフェでアーティストや作家の人と話したり
フィリピンと日本の架け橋をしている日本人の女性起業家の方に会ったり(ギマラスで作ったファーストサンプルを持って行って見せる。)
もちろんナイトライフもチェック。
ギター工場でお土産のギターも買い。

ビーチに一回も行かなかったけど(爆) 充実した4日間だった。仕事に繋がっている部分が大きいので満足。

普段は相変わらずオフィスに出勤しジャイカに提出する書類を作っている。
この7、8月は書類作りで終わる。
早くデザイン画書いたり 次のサンプルが見たい!
 
 ところでここではやはり物作りが遅い…。何かしら言い訳があるのね。
病気だから作れない、今は他からの注文の品を作っているから作れない、材料が足りないから作れない…。
こちらも締め切りがある訳ではないのであまり急かす事もせず。しかし待っていても2年間終わってしまうので、あちらの言い訳をこっちの努力でつぶすしか無い!と思い
材料をこちら側で買い付けて、メーカーのコミュニティーに提供する事に。
 で、材料を作っているコニュニティーに行く。はるばる40分ほどかけて…
そしたら値段を調べるからまた後で連絡する、との事。値段を知っている人が今いないから、と。(え、他の人は知らないの?)
 そしてセカンドサンプルを作る為にそのロープ状の材料が何メートル必要か調べる為にまたメーカーのコミュニティーに行って聞かなければ。
日本だったら電話で聞けば確実な情報が得られるけど、ここでは人が適当な事を自信満々で言うシチュエーションが多いから、作った人に直接会うのが得策なのだろう。
(例えばデパートに行ったら、私の同じ質問に対して店員さんそれぞれ全く違う答えを自信満々で笑顔で答えてくれます。間違い/正しいっていう問題よりも笑顔や人当たりの方が重要なんだろう。)
 
 本当に、先進国のようにシステム化していない。いつでも電話に出て いつでも社員が商品の基本情報を把握していてお客様に正確に伝えられる。その事がどんなにすごい事か。
ここでは人々は何をするでもなく、そこらに座っている。つまり時間だけは、ある。
商品を売る事に日本ほど情熱が無いのかな?「みんなで情報を共有しようよ、注文にはいつでも答えようよ!」 っていう発想は無いのかな?

でも、みんな良い人達なので否定をするつもりはない。
やっぱり国民性なのかな。

とにかく私が 動く&把握する&指示するを毎日続けなければ。
何が彼らの動機付けになる…? やっぱりお金か?

2013年8月12日月曜日

2週間 色々な事があった

この2週間も怒濤のように色々な事があり。

私の活動そのものはあまり進んでいないように見えるけど毎日色々な予定をやりくりしながら走っています。

ジャイカに送る資料を作り投函
英語の履歴書を作って提出したり(ちょっと必要だった。その話は後ほど)
風邪でダウンし、フィリピンで2度目の憂鬱(職場では集中できず家では泣き続ける)を乗り越え
初めての美容院はホストマザーと一緒に
ここの地域で活躍するデザイナーの方々やデザイナーの卵と会ったり
初めてのナイトライフin イロイロ、
初めての「栄養教育月間」は同日に2件のお宅にてコスチューム作りの手伝い。
誕生日パーティーへのお呼ばれは計3回。バーベキュー1回。
とある日は1日に2グループ、職場に友達が会いに来たり
早朝のマラソンイベントに参加したり
 
…家では洗濯、料理、英語の勉強もやりながら。

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色々あったのに、ふと自分の活動が進んでいない事に愕然とし落ち込んだ。
問題は自分の不器用さにあるなと思う。ジャイカに提出する書類に異常に時間がかかる。
自分のここでの理想の姿ってどんなだろう。
何が一番大切?
「人の為に」と思えば思うほど 身近にいる人からのお誘いや助けたりする事を優先して
そうしていると気がついたら時間が無くて 活動自体は進んでいない…そんな状態。

外人としてこういうアットホームな国にいると、周りからのお誘いが本当に多い。
そこに顔を出す事が愛情表現・感謝の表現だと思いそうしているし、純粋に彼らと時間を共有したいと思うが…
こういった人付き合いの積み重ねが本職にうまく繋がる事を信じよう。
ありがたい事に、私はここで素敵な人に沢山会ったからそれを大切にしたい。
 ワクワクを発信し、共有しよう。「この島のこんな未来を一緒に作って行こう」って。
人と会っている時間を無駄にしないように。

ボランティアなんていうけれど、
私はここで 人として大切な事とか支え合う事とか 分け合う事とか 寛大さとか
とにかくフィリピン人から学んでばかりで…私から提供できているものはあるんだろうか。
meant to be. 確実に言える事は、私の人生においてここでの2年間は必要だったという事。

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大きな視野、長いスパンで考える視点。
残り19ヶ月。その間に私が一番やりたい事はなんだろう?
残り40年。私の人生。この27〜29歳、フィリピンでの2年間をどういうものにしたい?
世界から見た私、ここで一番アンドウミヤコを有効に活用する方法は?
長い歴史の中で、とある日本人デザイナー2013のフィリピンでする役目は?

色々考えて、何か目標を作ってみても 
不器用な私は、その時その時の自分の情熱に左右されている感がある。

Q. いくつのコミュニティーで新しく継続可能なプロダクトを作る?
 A. 最低4つ。マーケットを増やす。最終目的は彼らの生活の豊かさ向上。もしかしたら金銭面だけでは無いかもしれない
Q. 多数の人に私のスキル、知識をシェアする
 A. イベントを開催しよう。
お祭りの時にタオル(Tシャツ)デザインコンテストを開催し、優勝者の案で製品を作ろう。
子供や大人が参加できるセミナーや絵画教室、アートイベントを開催しよう。

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ペイントイベント みたいなのできないかな?
みんなで絵の具まみれになって遊ぶ みたいな。
 色で遊ぶワクワクを 特に子供に味わってもらいたい。
それか、アートで遊ぼう みたいなイベントとか…。
視点、考え方ひとつで 普段見ているこの世界がどんなに違って見えるかって事を感じてもらえないかな…。

私の敬愛するオノヨーコなら ここで何をするかな…。

2013年7月28日日曜日

日曜日の過ごし方

毎日色々な事があります。

朝からイロイロシティーまで船に乗って出掛け
少し観光した後
ランチを兼ねてデザインミィーティング。素敵な出会いに感謝。
これからの私の活動について話をした。どうやってギマラスのプロダクトを販売するか。
今までの古いやり方と新しいやり方の違いについて。
経験豊富でイロイロシティーをベースに活動されているデザイナーの彼に刺激を受ける。

それから英語のプライベートレッスンを経て (今日で二回目。)
ギマラスに帰り
友達の家で色々話し
彼女の趣味のドローウィングを見せてもらった

そのドローウィングに感動、涙が出そうだった。
心に訴えるそれらに感情を動かされる。too powerful actually..
 そして彼女は彼女が才能を持っている事を知らないのだ
ただ感情のままに 暇つぶしで書いたという。誰にも見せるつもりは無く。
ああ、、、
バランス感覚といい色彩といい、計算したかのような”作品”達。。。
私は特に気取らない絵が好き。プロではない彼女の絵がすごく新鮮に見える。
見るのをやめる事ができずに何度も何度もページをめくり眺める。
 好きなのをあげるよ、もし欲しければ と言われ喜んで一枚拝借。
彼女も嬉しそうだ。

やりたい事が沢山ある。
そのやりたい事を追いかけ次々叶えているうちに気がついたら年をとっていて
次世代に夢を語って託して
世界の将来にわくわくしながら 死ねたら

私の人生は最高です。

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今日見たきれいなもの
 もちろん彼女の絵達です。美しいとかかっこいいっていう概念を超えた、とにかく感情に迫る絵。絵っていう言葉でくくれないもの。物質っていう言葉にすらおさめられない。
最近バギオの美術館で見たどの作品より私の心を動かす。




2013年7月25日木曜日

マニラから帰ってきました。

先週はマニラへ買い出し、その後でその北のバギオという所に旅行に行っていた。

人生初、チケットを買っていたフライトを逃すという経験をしただけでなく、、
とにかく色んな事があり、人生の1つのターニングポイントになったと言っても良いくらいの出来事があった。

人生は勉強の連続。その機会に感謝。
私が今回考えた事は人の人間性の美しさ、その反対の醜さについて。
私が思うに、
美しいのは人を思いやる気持ちと、世の中を良くする為に持てる力を使おうと努力する事。
醜いのは傲慢。
人の傲慢を通して、自分の持っていた傲慢をクリアに見る事ができた。
傲慢によって沢山の人を傷つけていた事に本当に心から謝りたい。



さて、今日はギマラス島内の別のコミュニティーにお邪魔した。
藤でバスケットを作っている。





2013年7月9日火曜日

メモ的記事。

メモ的な記事。

コミュニティー「サパール」で作っている既存のプロダクト。これで十分素敵。
開発できる点としては持ち手中央部分10〜15cm に合皮の革を巻いたら重いものを入れても痛くなくなる。
その場で革を巻いて見せたらユーザーの女の子も同意。